熊本レッドベアーズでは、子どもたちと月に一度「交換ノート」を行っています。
子どもたちの普段は言えない事や、なかなか伝えることができないことでも、継続的にやり取りすることで、「汲み取る」ことがしやすくなります。
そして、「汲み取る」ことの仕掛けとして、「質問」と「記録」を大切にしています。
今回も、「汲み取る」仕掛けについて書いていきます。
自分を褒めるようになるには?
熊本レッドベアーズに入会し、僕の担当になってから、10回目の交換ノートで「がっちゃんをほめて~」と質問します。(質問では無いですけど。笑)
この質問をしようと思ったきっかけは、3回目の交換ノートで「自分をおおげさに褒めて」の質問を行った時に、自信なく褒めていたり、褒めれなかったりしている子が、とても気になったからです。
「子どもたちを褒め続けよう」と、心がけている僕のことを、どう褒めるのかな?僕を褒めることで、僕の褒め方がどのように子どもたちに映っているのかな?
子どもたちの反応から、「自分を大げさに褒める」ようになるための声かけの、きっかけが見つからないかな?と思いました。
「褒める」ことを考える時間
この質問をして、真っ先に良かった!と感じたことがあります。
今までの質問の回答よりも、平均して文字数が多いということです。
ウケ狙い、よいしょ。笑 いろいろありますが、子どもたちは、コミュニケーションを取りたいというような、楽しそうな感じを受けました。
「褒める」ということをきっかけに、レッドベアーズの練習時間外でも、レッドベアーズの事を思い出してくれて、ポジティブな言葉を探す時間になっているんだろうなぁと嬉しく思いました。
学校や家庭などで、大変なこともあるだろうけれど、この「褒める」ためにペンを持っている瞬間は、ポジティブな思考に溢れていることだと思うと、ほっこりします。
もっと褒めたくなります!
今回の子どもたちのコメントを振り返り、昔のことなのに、とても嬉しくなりました。
「褒めて」の回答は、ポジティブなことばかり。
もっともっと、僕の方から子どもたちを褒めたくなりました。
十数年間、ポジティブのキャッチボールをして、環境が作られてきているんだろうなとも思いました。
褒め方がわからない、褒めることに躊躇してしまうという方は、一度褒めてもらうのもいいかと思います。
自分を振り返れた
最後に自分の事ですが、、、歴史を感じました。笑
痩せたり太ったりを繰り返しているので、時系列で見ると、定期的に
「痩せましたね」ってコメントがあります。笑
また、昔のコメントになればなるほど、「バスケットボールのプレー」に関してのお褒めのコメントが多くなります。
いかに最近は、バスケのプレーを疎かにして、口ばっかりになっているのかが感じ取れます。笑
まとめ
褒めてもらうことは、悪くない。
「自分を褒めて!!!!」とは、なかなか人に言いづらいですよね。
この質問が定番化するまでは、僕もとてもモヤモヤしていました。
- なんか変な人って思われないか?
- 承認欲求があらぬ方向に向かわないだろうか?
- 子どもたちは忖度してくるのではないか?
しかし、子どもたちは、近くにいる大人たちをしっかり見ています。
そして、感じたことを伝えたい、周りに発信したいと思っています。
プレゼントをすると気持ちが良いということと同じことのように、相手が喜ぶような言葉を使うこと望んでいます。
日本の文化は、自分の良いところをアピールしたり、褒めることよりも注意することが多かったり、目上の人を何でも褒めるのは失礼に感じたり、どうしても「褒める」ということに、躊躇してしまいます。
そこから、人を簡単には褒めなくなり、それは、自分自身も褒めなくなっていくことに繋がっていきます。
「褒める」ということのハードルをもっともっと低くすることで、自分自身を褒めやすく、認めていける環境を作っていこうと思います。