30年後の子どもたちへ

【自転車日本一周】原匠くんインタビュー

2022年8月13日に自転車での日本一周を達成した、「原匠くん」にインタビューをしました。

2021年3月に出発し、約1年半。現在の心境と、これからの展望をお聞きしました。

キックボードではなく、自転車を選んだ

がっちゃん
がっちゃん
まずは、簡単に原くんの活動紹介をお願いします。
原くん
原くん
改めまして原匠と申します。
1年半かけて自転車で日本一周の旅をしていました。
人の心の問題だったりとか、メンタルケアの普及啓発活動を行っていて、その理由としては自分自身がすごい精神的に沈んでしまった経験があって、その経験の中で、自分が伝えれることは無いか、考えた結果始めたのが、日本一周の旅になります。
日本一周をしながら、バスケットボールを通じて、地域の方々と交流を深めていって、レッドベアーズさんの方にも行かせていただきました。
よろしくお願いします。
がっちゃん
がっちゃん
日本一周に自転車を選んだ理由はあるの?
原くん
原くん
どうにかして、人の興味関心を惹きたいなというとこが最優先だったんですけど、会社も辞めて看板になるもの、肩書になるものみたいなものが無くなってしまった時に、どうやったら、全国の人が急に来た僕と会話してくれるかなと考えた時にまずは、関心を持ってもらうことが大事だと。
それだったら、車で周って来ました、電車で周って来ましたというよりも、自転車で来ましたという方がインパクトがあるなという理由で自転車を選びました。
がっちゃん
がっちゃん
ちなみに、自転車以外に候補はあったの?
原くん
原くん
キックボードで日本一周している人がバズってて、ちょっと考えたんですけど、キックボードは難しいかな?ってなって。笑
自転車の方が総合的に現実味があるかなって思って、自転車にしました。
がっちゃん
がっちゃん
キックボードだと片足だけ凄いことになってたかもね。笑
原くん
原くん
バスケすると片方だけ、ドライブがめっちゃ早いみたいな。笑
がっちゃん
がっちゃん
自転車に乗ってるとバスケットと違う筋肉を使うって言ってたよね。
原くん
原くん
太ももはどんどん立派になっていったんですが、ふくらはぎは鍛えられて無かったので、バスケする時すぐにふくらはぎが疲れちゃう感じが、、、ディフェンスする時は良い動きできてましたね。
がっちゃん
がっちゃん
ディフェンス強化には自転車で。オフェンス強化はキックボードで。笑

「こうあるべき」が無くなった

がっちゃん
がっちゃん
1年半旅を続ける中で、心の変化、マインドの変化があったと思うんだけど、どんな変化があったかな?
原くん
原くん
「こうあるべきだな」というのが無くなっていった感じがあるというか、、、旅をはじめて、いろんな地域のユニークな方とお会いしていると、「こんな生き方があるんだ!」と思ったり、40、50になっても、自分がやりたいことを全力でやり続けている人と繋がる機会があったり、、、
今まで自分は、「こう生きていった方が良いんだろうな」「こうすることが世間一般的には普通なんだろうな」と思ったことに縛られなくなっていったかなと。
がっちゃん
がっちゃん
「こうあるべき」というのが良い意味で崩れていく、「出会い」のエピソードってあったりする?
原くん
原くん
ゲストハウス(安く泊まれる宿)に泊まる機会が何度かあったんですけど、そういうところのオーナーをされている方って、「僕も昔バックパックで世界を周っていて、、、」みたいな話を沢山聞かせてくださったりとか、北海道の一番北の稚内(わっかない)のゲストハウスに泊まらせて頂いたんですけど、そこのオーナーさんは、夏か冬だけはゲストハウスをしていて、それ以外は狩猟したり、執筆活動を並行してやったり、そういう生き方をしている人のお話を聞くのが面白かったですし、、、
その方の奥さんは、もともと会社員をしていて、二人で会社を辞めて2年ぐらい世界を旅していたみたいな。インパクトのある話を聞いて、凄い面白かったなというのがあったかなという感じです。
がっちゃん
がっちゃん
ゲストハウスの方って、色んな人と会ってるから、喋りの厚みが変わってくるよね。
原くん
原くん
そういうのもあって、自分も人の集まれる場所を創りたいなという想いがありますね。

「感動」の力

がっちゃん
がっちゃん
このインタビューをしようと思ったきっかけが、「人を感動させる」「エンターテイメント」が必要と話していたのを覚えてるんだよね。
「感動」というキーワードがずっと残ってるの。
僕自身も原くんのブログとかをずーと見ていて、心を動かされて、1年半も触れ続けれたんだよね。
途中途中も、野宿したり、どんどん日に焼けていく姿を見たりして、、、最終的にはガードレールに頭をぶつけたり(笑)、そのストーリーを見て感動し続けていたんだよね。
原くんにとって「感動」について聞いてみたいなと思って。
原くん
原くん
感動というものが、人生を豊かにするエネルギー源になるというのを感じていて、もともとのきっかけとしては、学生時代のバスケの経験で、会場が熱狂する空気感を味わったり、その空気に心躍らされる自分がいたり、勝っても泣いて、負けても泣いてみたいな、そういう感動が揺れ動いている時、すごい充実していたなっていう気持ちだったんですよ。
ただ、その一方で、その感覚を完全に失ってしまった時の辛さというか、前が全く見えなくなるよう経験も知って、てっぺんと一番下の両方を感じたというか、その中で楽しかった時の根っこにあるのは「感動」というのがあったという風に思いますし、自分がどん底の状態から上がっていく過程にも感動的な経験だったり、心を動かされる経験があったので、人生を豊かにする一つの材料として、「感動」があるなぁと感じているところです。
スポーツというところで言うと、貧富の差だったりとか、スキルが高い低い関係なく、その人がどれだけ頑張っているとか、そういうところが見えたときに人というのは、心が動かされると思いますし、誰にでも生むことができることでもありますし、感じることができることでもあるんだなぁと、スポーツ経験から感じたところではあったんで、こういうものを色んな人に伝えて行く活動をしたいというのもあり、「感動」をキーワードにしていました。
がっちゃん
がっちゃん
感動って、もらうだけじゃなくて、与えることもできる、誰もができるよね。
最初、原くんから「感動」って聞いた時は「ん?」ってなってたけど、俺が感動してるけん、1年半も応援しようと思ったんだよね。
すごいエネルギーが出てくるんだろうなと思ったかな。
がっちゃん
がっちゃん
8月13日にゴールした瞬間はどんな気持ちだった?
原くん
原くん
「嬉しい」という気持ちはもちろんあったんですけど、それよりも「これからだな」という感覚の方が強かったという気がします。
終盤から、「これからどうしていこうかな」と切り替わり始めていて、ゴールして「よしこれからだな」とスッと切り替わりました。

「また明日からも自転車を漕いでいこう」とエネルギーになった

がっちゃん
がっちゃん
旅の中での「感動」エピソードは?
原くん
原くん
個人的に嬉しかったことは、活動の存在を知って、相談してくださった精神的に少し沈んでしまっている方から連絡があって、その後、再度「なんとかもとの関係に戻れました」「前向きに踏み出すことができました」みたいな連絡を頂いたときに、凄い嬉しかった気持ちがあって、、、もともとがメンタルに関する発信をして、同じように悩みを抱えたり、辛い経験をしている人に対して、何か前進のきっかけになれればなという想いがあり始めていたので、悩みの有る方がそうやって僕に連絡をくださることで、活動にも意味が生まれたと、、、そういった需要が出る事によって、自分も心を動かされて、「また明日からも自転車を漕いでいこう」とかエネルギーになったなぁと、感動的だったなと思います。
がっちゃん
がっちゃん
原くんの活動で救われる人が全国に出てくるのを聞くだけでジーンってするなぁ。
その人たちと会ったりもするの?
原くん
原くん
直接会う機会が会った方もいらっしゃいますし、オンラインでお話だけした方もいらっしゃいますし、それぞれなんですけど、地方新聞社さんに取材をしていただいた機会があったんですけど、僕の存在を知ってくれた方がSNSで連絡をくださって、「原さんの記事を見ました。私その村に住んでるんですけど、差し入れをお渡しできないですか?」という話になって、その方と夕食を食べる機会になり、お互いの経験の話をしたりとかしました。
がっちゃん
がっちゃん
2周目はしない?笑
原くんの活動を知った人が1週目より多いから声をかけてくれると思って。
原くん
原くん
せめて電動自転車ぐらいで。笑
がっちゃん
がっちゃん
あははー。原付きとか良いかもしれんね。
もっと人と会えると思うんだよね。
原くん
原くん
時間的にそうですね。移動の時間が相当かかるなと改めて、思ったんで。
10月以降もお呼び頂いているところがいくつかあって、周っていこうと思っているんで、これを見てくださっている方も、お呼びいただければ飛んでいきますので。

大変だったことベスト3「ホントにギリギリだったんだな」

がっちゃん
がっちゃん
旅の中で大変だったことベスト3を聞いていきたいんだけど
原くん
原くん
ベスト3は、単純に自転車移動が大変だったなと。山を登るタイミングが何回もあったので、、、表向きに発信しているのはきれいな瞬間というか、全体でいうと1割も無いみたいな。笑
残りの9割は自転車を漕いでいるっていうのが、、、大変だったなと。
原くん
原くん
ベスト2は、自転車が故障した時が大変で、山形に行っていた時に自転車がパンクしてしまって、自分でYoutubeを見ながら修理してたけれど、全然直らなくて、、、
地元の軽トラのおじちゃんが通りかかってくれて、「お兄ちゃんどうしたの!」って、「自転車パンクしちゃっ!」「俺知り合いに自転車屋がいるからそこまで連れてってやるよ」って荷台に自転車を積んでくださって、そのまま自転車屋まで連れてってもらったとか、ホント助かったなと思いました。
原くん
原くん
ベスト1は完全に水不足ですかね。水が無くなった時が、死んじゃうかもしれないと思うくらいに、きつかったというのがあって、7月、8月の北海道の山を登っていた時、手持ちの水が完全に無くなってしまって、コンビニも無く、山の頂上の道の駅まで行かないと水分無いなと、、、
脱水症状でふらふらなっていて、なんとか頂上まで上り、給水所でコップ5,6杯の水を飲んだ時は「自分ホントにギリギリだったんだな」と思いました。
がっちゃん
がっちゃん
その時って、水の量を少なかったなぁとかあるの?
原くん
原くん
普通に持っていました。2リットルと1リットルのペットボトルを入れていたはずなんで、たくさん飲みすぎてしまったってのがあったかもしれないですね。
がっちゃん
がっちゃん
3リットルじゃ足りなかったんだ。
原くん
原くん
もう一つ、コンビニがあるんじゃないかと踏んで行ってしまったのが一番のミスで、もっとちゃんと確認しとけば良かったなって。

旅の必需品ベスト3 話しかけないと生きていけない環境!?

がっちゃん
がっちゃん
旅の必需品ベスト3を
原くん
原くん
3番目が水は絶対的に必要だなという、、、
2番目は「考えるためのネタ」が必要だなというのがすごい感じていて、移動時間が長いので、その時間はある種「退屈」な時間にもなって、そういう時に何か考えるネタが全然無くなってしまうと、移動時間も無駄にしてしまうような気がしたんで、ネタって大事だなぁって思いました。
原くん
原くん
1番は、コミュニケーション力ですかね。「モノ」というよりも、これがあれば、「モノ」って揃っていくんじゃないかなと思ったんで、「頼る力」と言ったら良いんですかね。旅をしていく中で、町で色んな人に会って、会話をしていると「これ持っていきなよ」とおにぎりを持たせて下さったりとか、水分持たせて下さったりとか、たくさんいらっしゃって、そういう人たちの力をお借りする面でも自分の想いとか、今自分の必要なものとか、伝えられないと、相手もどう助けて良いのかわからないとうのもあると思うので、「人に頼る力」というのは旅の中では、大事な力なのかなと思いましたね。
がっちゃん
がっちゃん
コミュニケーション力はめちゃめちゃついたんじゃない?この1年半で。
原くん
原くん
自分自身、どちらかというと、人見知りなタイプというか、初対面の方に積極的に話しかけていくタイプでは無かったんですけど、話しかけないと生きていけないという環境になると、人ってコミュニケーション取り始めるんだなって思った、、、コミュニケーション能力は、旅開始前よりだいぶついたと思います。
がっちゃん
がっちゃん
旅って人を成長させるね。一歩踏み出すまでが大変だけどね。迷ったら旅することも良いなぁ、、、

「何回倒れても、なんとか立ち上がれる方法はあるんだな」

がっちゃん
がっちゃん
旅が終わってからの今までの1ヶ月弱はどんな動きをしていましたか?
原くん
原くん
1度大阪に帰った後、今は東京の方にいて、旅の開始前にやったクラウドファンディングでお世話になった方への挨拶回りをやっているのと、今後に向けてどのように動いていくのか、そこへ向けての情報収集だったり、いろんな方とコミュニケーションをとっていっているのがやっていることで、、、
大学時代(慶応大)の高校生向けのイベントに卒業生ゲストとして、登壇させていただいたりとかをしていました。
がっちゃん
がっちゃん
これからの展望は?
原くん
原くん
やりたいことは、色んな人が好きなことを全力で取り組める環境を創りたいなというのがあって、自分の場合は、バスケも全力でやり続けて、ただそれができなくなった時辛かったよねって、じゃあ、辛くなってしまった人をサポートできるような体制であったり、サポートもして、また元気になった人が、自分の好きなことを全力で取り組み始めれたら良いよなとか、ホントにここが自分の根っこの部分に間違いなくあるんですよ。
それを実践するために、ビジネス的に考えていかないといけないと。そういう力を手に入れるためには、自分はどういう環境に身を置いて、どういう風に経験を積んで学びを深めていけば良いのかなというのをこれから先を選ぶ上で軸にしているところです。
明確にここで何をするかは決まっていない。将来的に自分が目指すところに向かっていくために、何が必要かというところをもっと明確にして、その力を養える、経験できる環境に身を置くってのが、この20代はそういう環境にどんどん飛び込んでいくのが大事かなと考えています。
がっちゃん
がっちゃん
自転車の旅と同じような感じで、原くんの人生の旅がスタートしたなぁって感じるかな。
若い時きつい経験もして、それを乗り越えて、日本一周という旅を経験して、面白みのある、感動する人生の道だなぁって感じてわくわくしています。
がっちゃん
がっちゃん
最後にこれを縁あって見てくれた人に向けてメッセージもらえたらなと思うけど。
原くん
原くん
個人としてお伝えしたいことは、いろんな経験がある中でも、何回倒れても、なんとか立ち上がれる方法はあるんだなと、恐らく心を悩ませてる方ていうのは、本当に前が見えない状況で、もう一回立ち上がるなんて想像できないくらいにきついこともあるかもしれないけれど、心のもちよう一つで、変わる部分もあると思いますし、そこに向けて何か、ひとつの出来事でパッと変わることはなかなか少ないと思うし、そういうところに行くには地道な積み重ねが必要になってくると思うので、自分も地道な積み重ねというのは、実践していきたいなと思っていますし、そこに向けて何か一緒に頑張っていけるような関係性になれたら、すごい嬉しいなていう風に思っています。
こういった動画を見てくださる方というのも、ご縁があって、たまたまたどり着いてここで出会うということで、もし何か一緒にお話する機会があれば、直接お話したいなと、一緒に頑張っていきたいなと思います。
がっちゃん
がっちゃん
ありがとうございます。短い時間だったけど、この1年半をまとめて話すことができて、ようやく自転車日本一周が終わった感じがしました。
エネルギーを貰えてたんで、これからもエネルギーを貰うために、見ていきたいと思います。
原くん
原くん
引き続き地道に頑張っていきたいと思います。よろしくおねがいします。
がっちゃん
がっちゃん
また、お話していきましょう!

まとめ

1年半、原匠くんの活動を追いかけてきました。
2022年8月13日に日本一周を達成し、現在はご縁のあった各地に出向き、講演などをされています。
彼を追いかけていく中で、彼と接するいろんな方たちの笑顔がとても僕に力を与えてくれました。
一人の行動が、周りに力を与え、その周りの方がまた周りに力を与えて広がっていく。
間近で感じられたことがとてもありがたく思いました。
原くん自身、旅が終わり新しい一歩が始まったばかりだと思います。
これからの、出会いでまた力が周り広がっていく活動になることを楽しみにしています。
人には理解されにくいこと、少数派な悩み。少しでも多くの人が心地良いと思える環境を作っていければと思います。