バスケスクール

【ルール】絶対に正しいルールは存在しない

トルネードアカデミーでは、「ルール」を大切にしています。
まじめな日本人は「ルール」と聞くと、

  • 無意識に自らの自由を縛ってしまいがち
  • ルールを守れない人を悪と捉えてしまいがち
  • ルールを他者に強要してしまいがち

「ルール」の本質に向き合い続け、「ルール」の受け取り方を日々考え続けることが大切だと思います。

ルールを守ろうとする子どもたち

子どもたちは純粋に「ルール」を守ろうとします。
楽しい事に夢中になって「ルール」を忘れてしまうこともありますが、そんな時は、
「ルール」は何だった?と聞くと、ただそれだけで「ハッ」とし、すぐに「ルール」と向き合いなおします。
決して、「ルール」を上から強要しないことの積み重ねが、「ルール」について自然に学んでいくことだと感じています。

時に、子どもたちから
「コーチ!〇〇くんルールを守ってませーん」
と、「ルール」を守れない子を指摘する声が出ます。
そんな時は、
「俺も赤信号なのに横断歩道渡ってしまう時あるんよねー。土足禁止のところを土足で歩いてしまったりするんよねー。」
とだけ話します。
その言葉で子どもたちは「ん?」となりますが、「ルール」を破っても良いんだ!とならないのは、「ルール」について自然に学んでいっているから、子どもたちなりに、また「ルール」と向き合います。
「ルール破ってしまうこともあるよね」
「何のためにルールがあるんだろう?」

子どもたちがそれぞれで、それぞれの答えを大人になってから出してもらえると良いと思っています。

日本では、どうしても「ルール」の本質について、言葉で伝えることは難しいと感じています。
日本には、「ルール」以外にも「モラル」「マナー」「当たり前」「普通」という言葉では説明できないものがありふれています。
良い環境に作用することもありますが、大人も子どもも、理解することは難しいでしょう。

親が正しいと思うことを子どもに強要してしまう

「挨拶しなさい!」「片付けしなさい!」「コーチの荷物を持ちなさい!」
良く耳にします。
子どもたちは、不服そうな顔で、親の言葉に従います。
僕も小さい頃、「挨拶」「片付け」「部活の先生の荷物持ち」など、当たり前のようにしていました。
僕自身は特に疑いもせずに、良いことだと思っていました。
恐らく、僕と同世代のお父さん、お母さん達も同じように、小さい頃、良いことだと思ってやっていたのだと思います。

確かに、「挨拶」「片付け」「誰かの荷物を持ってあげること」もとても良いことだと思います。
ただ、大人になって、自発的に良いことをできる人ってどれだけいるのかな?と大人になって疑問を感じ出しました。

まだ、仮説の検証中ですが、

  • 強要せずに、ただ大人が自ら行動すると、背中を見た子どもは真似をするのではないか?
  • 強要せずに、シンプルに言葉で伝えること、子どもたちは自ら考えだすのではないか?
  • 強要せずに、ルールを設けること、子どもたちはルールの本質を考えて、嫌な顔せずに行動するのではないか?

強要しないことが、自らが良いことと思うことを、「できる」人に育つのではないかと思っています。
強要で良いことを教えられた人は、自発的に動くことができにくくなるということは、分かっています。
(またエピソードも書きたいと思います)

指導者は気づきづらい

指導者という立場はどうしても、ルールの「死角」「ズレ」に気づきづらいと思います。
「ルール」に従わせる事が、目的に向かう最短距離。チームがチームになるための大原則。
そのように考えがちでしょう。
環境つくりのために良かれと思ったことを、考えに考えて作ったルールだと思います。
ルールができ、それを守っていくと、そのルールが絶対的だと思ってしまうようになります。

この世に「絶対に正しいルールは存在しない」という大前提を忘れてしまい、ルールのあり方が問題ということに気づきづらくなってしまうのです。
憲法や法律も絶対は無いので、日々みんなで議論をしていますね。
議論ができる指導者チームが出来ていると良いのですが、日本の一般的な活動は、トップの指導者が一人で決めがちで、指導者チームと議論をする環境ではありません。
そうすると、修正が出来ず、気づいたときには、ルールによってチームが崩壊してしまうことも多々あると思います。

ルールに縛られないルール

ルールを作る時。そして、ルールを継続していく時に以下のようなことに気をつけています。

  • ルールを守ると良いこと有るなぁとい思えるようなルール作り
  • ルールを破っても問題にしない
  • ルールは良い方向に進化するというマインドセット
  • 同調圧力に気をつける
  • ルールに縛られないルールとする
  • 議論し続ける事が前提のルール

まとめ

「ルール」について考えれば考えるほど、とても難しいと実感しています。
自分の思想だけを中心にルール作りをすると、とても楽なことでしょう。
しかし、それでは、強制的になりやすく、子どもの未来の成長には繋がりにくくなります。

子どもを中心に大人たちで見守っていく環境を作っていくための様々なルール作りは、理想と現実の壁に何度もぶつかり、とても悩まされます。
現在、世の中は「流れ中心」にどんどんスピードを上げて進んでいき、本質が見えづらくなっています。
ゆっくり、世の中が本質を見て進んでいく世界になれれば良いですが、現実は難しいので、「育成」の段階だけでもゆっくりと本質を見て環境を整えていく大人たちが増えればと願っています。