2022年11月11日にカナダのアルゴマ大学を卒業し、帰国した中島采加さんにインタビューをしました。中学1年生の時に熊本レッドベアーズを訪れ、3年間楽しみました。中学3年生の時にトルネードJr.(シアトルキャンプ)に参加し、海外に行きたいという気持ちが芽生えたようです。高校2年生で進路を考えた時に「アメリカに行きたい!」と。それから、自分でアメリカの大学への留学の道を探し、奨学金をもらいアメリカのマーセッドカレッジに進学。その後、バスケットボールの結果が認められ、カナダのアルゴマ大学に編入しました。
それでは、中島采加さんのインタビュー動画と要約をご覧ください。
インタビュー要約
英語力を身につけるために留学したのではない
帰国してからは、ずっと就活をしていて、一昨日内定が決まりました。
サービス立ち上げというところに入っていくので、コードを書いていくエンジニアの業務だけをするのではなくて、プロダクトの企画から入らせていただけるので、いろいろとやらせていただけるようです。
それと、これまで留学をしたりして、家族やホストファミリー、コーチ、チームメイト、色んな人たちにお世話になってきたので、そういう人たちに恩返しをしたいというのがあって、世界中の人を幸せすることができるのがその会社だと思ったから選びました。
「アメリカに行くのが早いんじゃない?」って言われた
トルネードJr.の思い出
「ご飯をめっちゃ食べてた」
康夫、「もう無理やー!」って言ってたね。
今も食べる?
めっちゃ食べてた?
アメリカの車の移動多かったじゃん?
俺が運転してて、子どもたちはみんな寝てるんだよね。
ほのかが助手席に座って、その後ろに采加が座っていて。
みんな寝てるのに、後ろを振り返ると采加はいつも起きてた。
マーセッドカレッジ入学!
「目標はカルフォルニア州大会優勝!」
他のところは、授業料や生活費が高かったので。
画面入力が大変で、、、
エージェントの人に確認しながらやりました。
「全然聞き取れないわぁ」っていう。
まぁ、話せなくても、いろんな手段があるじゃないですか?トランスレーター使ったり。
話せなくてもなんとかなるなって印象ですね。笑
きつい練習もあったんですけど、それを乗り越えられたこともチームメイトやコーチや家族の応援に恩返ししたいという思いが強かった。
レイチェル(レッドベアーズの先輩)からは「そんなに走らない。走るのは個人でやってる。後はチーム練習だよ」って。
でも、日本の練習並みに走らされるんですよ。笑
2往復を22秒でみんなで入らないともう一本ってのがあるんですよ。
エンドレスでずっとやってたり。
それは予想外でしたね。
それでもみんなでやり遂げるという、カルフォルニアで優勝を目指すというまとまったチームだったと思います。
アルゴマ大学へ編入
「声をかけていただいた。カナダに行ってみたいと思った。」
アルゴマ大学(カナダ)に編入した理由は、カルフォルニア州で3位という結果を残せた事もあって、アルゴマ大学だけではなく、アメリカの大学からも数校声をかけて頂いたんですけど、カナダに行ったことがなかったので、挑戦できるのであれば、行ってみたいなという思いがあって、選びました。
方法としては、コーチと連絡を取りながら進めていったという感じですね。
バスケットのチームの雰囲気とか、学校の雰囲気とか。
チームは、どちらも目標に向かって頑張るという、レベルの違いはあったんですけど、あまりそんなに変わってはいないのかなと思います。
2年目は1年間試合はなかったですね。練習もあまりできなかったので。
ホストファミリーが湖の近くに別荘を持っていて、大学はオンラインだったので、そこにずっといて、満喫していました。
留学生活5年間
「主席で卒業!」
徹夜して課題終わらせたり、テスト勉強だったり、大変でした。
2つ目が編入した際に単位を移行するのが1年分くらいしかできなくて、手続きとかが大変だった。
3つ目がバスケで、カナダに行ってからは、強いチームではなくて、今まで負け続ける経験が無かったので、それがきつかったです。
自分のできなささで、悔しい思いをしてたり。
「やるだけやったらいいのかな」って思うタイプなので。
レベルは上がっていくんですけど、グループワークでやっていく課題であったりが多かったので、そんなに大変ではなかったと思います。
経済学部の中でのトップというだけです。
その中で、課題とかクリアしていくわけだよね。
これからの未来
みんなが使ってくれて、みんなが幸せになるサービスに関われたら良いなと思います。
組織自体も、やりがいのある組織を作っていくことが目標なので、事業と組織面で会社を作っていくことが目標ですね。
レッドベアーズの後輩たちへ
「自分の限界を自分で決めないこと」
5対5の前にスキルを学べる。
私はただプレーしてたんですけど、こういうもらい方があるんだとか、こういった攻め方があるんだとかを知れたこと。
試合で使えたときは楽しかったです。
そういった、新しいスキルを学べたことは楽しかったです。
プラス、「周りの人たちに自分のできることを決めさせない」というか周りの声は気にしなくて良いと思っていて、理由としては自分も海外に出て、バスケして結果残して、カナダの大学からバスケットボールの奨学金をもらえて行けるなんて、あの時は想像もできなくて。
中学3年生の頃は、とりあえず留学できればいいやという気持ちでやっていて、バスケするとも決めて無くて、実際行ってみたら、本場の会場の雰囲気を見て、やってみたいと思って、自分実力ないからとか気にせず、やりたいことをやっていけたら、良いんじゃないかなと思います。
そこで自分で限界を決めずにやったことで、そこに行って良かったと言えるようになりたいです。
自分自身「難しい」方を選んでいくタイプなので、そっちの方が後悔しないのかなぁって。
もし、失敗しても、学べることもあるし、失敗は無いと思うタイプなので。
これを聞いた子どもたちや保護者さんたちが、何かのきっかけになれば嬉しいな。
ということで、また30歳になった頃にインタビューをお願いします!
まとめ
とてもエネルギーを感じるインタビューとなりました。
中学生時代の采加さんは、コツコツと黙々と練習に取り組む子でした。
1対1、2対2、3対3、5対5の対人練習になると、力強さを感じる子で、言葉数は多い方ではありませんでした。
そんな彼女が、中学生の時に、「シアトルのキャンプに行きたいです」と話してきたときは、正直驚きました。
熊本県で優勝するような中学校にいたので、春休みは進学先の強豪校の高校へ練習に行くと思っていたけれど、シアトルのキャンプに行くということで、進学先の高校は大丈夫かなぁと少し気になっていました。
そして、高校生の時「アメリカの大学に行きたい」と聞いたときも驚きました。
そして、もっと驚いたのが、自分でアメリカに行くための方法を調べ、お母さんに負担をかけまいと金銭的にも自分でどうにかできそうな道筋を立てていました。
高校卒業後は、その道筋にそって淡々と準備を進めている姿にただただ感心しました。
自分のやりたいことを、どうにかやっていく。
難しい壁にあたっても、やれることをやっていく。
中学生の時からその繰り返しで、どんどん大きくなる壁を乗り越えて行っている姿に僕がエネルギーを貰い続けています。
まだまだ、成長していくだろうと、彼女の未来を楽しみにしています。