12月のトルネードアカデミー代表者会議の記録です。
未来に繋げるために、少しでも必要な方のお役に立てればと、記録を残します。
目次
2022年度トルネードアカデミーテーマ『FREEDOM』
毎回MTGの初めに1ヶ月でテーマについて向き合ったことを話させてもらいます。
2022年度のテーマ『FREEDOM』について以下の様なことを話しました。
民主主義って多数決で決めることではない
がっちゃん
子どもたちに「自由なことって、どんなことがあった?」と聞くと、”自習時間友だちと遊んだ” “掃除の時間友だちとおしゃべりした” など、「ルールを破ったこと=自由」となっていることがなんだか、とても苦しかったです。
「嬉しかったことで自由だなぁと思ったことは?」と、ポジティブワード(嬉しい)を入れて聞いてみたら、休日にゲームをたくさんできて嬉しかった。たくさん寝ることができて嬉しかった。
と、ポジティブワードが出てきたのでホッとしました。
日本での「自由」は、制限の中の自由。「制限」がとても大きすぎる気がしました。
「嬉しかったことで自由だなぁと思ったことは?」と、ポジティブワード(嬉しい)を入れて聞いてみたら、休日にゲームをたくさんできて嬉しかった。たくさん寝ることができて嬉しかった。
と、ポジティブワードが出てきたのでホッとしました。
日本での「自由」は、制限の中の自由。「制限」がとても大きすぎる気がしました。
がっちゃん
Mコーチに「民主主義とは何ですか?」って、迷った時に聞くんですよ。
夏頃話した時にMコーチから「少数の意見を聞くこと」というのを聞いて、衝撃を受けたんですよ。
僕の中では、民主主義って、みんなで話して、多数決で決めていくと思ってたんですけど、「少数の意見を聞いていくこと」という話を聞いて、なるほなと思いました。
今のまま多数決だと、欲だったり、権力だったりで、左右されたりするので、本来の民主主義とは少し違う方向に向かっていくんじゃないかなと思いました。
夏頃話した時にMコーチから「少数の意見を聞くこと」というのを聞いて、衝撃を受けたんですよ。
僕の中では、民主主義って、みんなで話して、多数決で決めていくと思ってたんですけど、「少数の意見を聞いていくこと」という話を聞いて、なるほなと思いました。
今のまま多数決だと、欲だったり、権力だったりで、左右されたりするので、本来の民主主義とは少し違う方向に向かっていくんじゃないかなと思いました。
がっちゃん
シンプルに「まずは自分、次に家族、そして手の届く周りの人を考えていく」ことが、自由の本質に繋がっていくのだろうと思ってます。
この言葉は、熊本地震直後に、西田コーチが子どもたちに伝えた言葉で、この自由ということにもリンクしてると思いました。
2022年ずいぶん考えました。
年度末まであと3ヶ月、まとめていこうと思います。
この言葉は、熊本地震直後に、西田コーチが子どもたちに伝えた言葉で、この自由ということにもリンクしてると思いました。
2022年ずいぶん考えました。
年度末まであと3ヶ月、まとめていこうと思います。
コーチA
少数の意見を取るってことで、、、例えば、車いすの人たちが、生活しやすい道路や歩道やトイレがある町があるとしたら、子供でも、おじいちゃんおばあちゃんでも、多くの人達にとってベストな環境になるんじゃないかな。
一番小さい単位を拾い上げて、その人達がより良い生活ができることを考えると、より多くの人達にとっても良い環境になっていくんじゃないかなという捉え方もあるように思います。
そういう思考で進めていくのもありなんじゃないかな。
一番小さい単位を拾い上げて、その人達がより良い生活ができることを考えると、より多くの人達にとっても良い環境になっていくんじゃないかなという捉え方もあるように思います。
そういう思考で進めていくのもありなんじゃないかな。
利き手じゃない手でシュートを打っていた子
コーチB
左手でシュートを打つように変えた子がいるじゃないですか?
その子、右手に戻りました!
右手で打つ方が心地よくなってきたみたいです。
右手に戻してからは、めっちゃまっすぐ飛びます。
その子、右手に戻りました!
右手で打つ方が心地よくなってきたみたいです。
右手に戻してからは、めっちゃまっすぐ飛びます。
がっちゃん
以前、効き目が左だけん左手打ちに変えて安定したって言ってたよね?
コーチB
もともと、耳からの情報より、目からの情報に頼る子だったので、効き目でシュートを打つことで、目からの情報を得て、安定してきたのかなと思います。
効き目の方の左手でシュートを打ち、「これが真っ直ぐなんだ」と確認することができて、右手に変えてもまっすぐとはこうなんだという事がインプットできたんじゃんじゃないかなと思います。
効き目の方の左手でシュートを打ち、「これが真っ直ぐなんだ」と確認することができて、右手に変えてもまっすぐとはこうなんだという事がインプットできたんじゃんじゃないかなと思います。
がっちゃん
また、何かのきっかけで左手打ちになったりするかな?笑
コーチB
あるかもしれないですね。笑
自由とは厳しい 強制は良く見える
がっちゃん
ヒアリングシートに「自由とは厳しい」と書いてあるけど、どんな時に厳しいと感じました?
コーチC
自由とは「自己決断」でしょ?
やるもやらないも自由という。
これってホント厳しいでしょ。
やらされる方が楽だよね。すべて言ってくれるから。
やるもやらないも自由という。
これってホント厳しいでしょ。
やらされる方が楽だよね。すべて言ってくれるから。
がっちゃん
子どもたちに「あーしなさい」「こーしなさい」と言わないようにしていくと、子どもたちがタフになってるのを感じますね。
コーチC
最初子どもたち、戸惑うよね。
そして、「良い子でいたい」というのがあるから、大人の言うことを聞こうとするよね。
そして、「良い子でいたい」というのがあるから、大人の言うことを聞こうとするよね。
がっちゃん
僕の中で一番忘れられないのは、強豪中学校で、部員全員が挨拶をめちゃめちゃ大きい声で挨拶する学校があったんですよ。
そこの子たちがレッドベアーズにけっこう来てたんです。
しかし、そこの子たちは、レッドベアーズに来ても挨拶しないんですよ。
ある時、そこの中学校の体育館でレッドベアーズの練習をする時に、そこの部活と入れ替わりになったんですが、、、
そこの中学校に所属して、レッドベアーズに来ている子たちもめちゃめちゃ大きい声で僕に挨拶してきたんですよ。
レッドベアーズでは、大人しく体育館に入ってくる子なので、ギャップに衝撃を受けました。
言わされているんだなと、直接感じる出来事でしたね。
そこの子たちがレッドベアーズにけっこう来てたんです。
しかし、そこの子たちは、レッドベアーズに来ても挨拶しないんですよ。
ある時、そこの中学校の体育館でレッドベアーズの練習をする時に、そこの部活と入れ替わりになったんですが、、、
そこの中学校に所属して、レッドベアーズに来ている子たちもめちゃめちゃ大きい声で僕に挨拶してきたんですよ。
レッドベアーズでは、大人しく体育館に入ってくる子なので、ギャップに衝撃を受けました。
言わされているんだなと、直接感じる出来事でしたね。
アドバンスクラスの壁と影響
がっちゃん
ヒアリングシートのこの1ヶ月で印象深かったことで、「アドバンスクラスが誕生」とあるんですが、変化ありました?
コーチD
テストのタイムが早くなったことで、「なんでそんなに早いと?あいつやばくない?」という感じになりました。
本人は3回目でサクッと基準タイムをクリアできて、「あれ?」って感じでしたね。
その後は、彼の中ではそのタイムが当たり前になってて、、、
合格する時はサクッと合格するんだなと思いました。
アドバンスクラスに上がった子は、かなり意識が高くなり、リーダーシップが出てくるもんなんだなってこともあり、印象深いですね。
本人は3回目でサクッと基準タイムをクリアできて、「あれ?」って感じでしたね。
その後は、彼の中ではそのタイムが当たり前になってて、、、
合格する時はサクッと合格するんだなと思いました。
アドバンスクラスに上がった子は、かなり意識が高くなり、リーダーシップが出てくるもんなんだなってこともあり、印象深いですね。
がっちゃん
バックグラウンドとか何かあるんですかね?
コーチD
最近その子は、中体連の新人戦で負けてしまったというのもあって、最近食いつきが良いですね。
がっちゃん
アドバンスの壁ってのは、他の何かを超えた瞬間に同時に壁を超えられるような気がしてます。
バックグラウンドで何か一つ壁を超えたら、別の壁も越えれるみたいな。
その子にも中体連で負けた悔しさから、何かしら心の壁を超えてきたのかもしれないなと思いました。
バックグラウンドで何か一つ壁を超えたら、別の壁も越えれるみたいな。
その子にも中体連で負けた悔しさから、何かしら心の壁を超えてきたのかもしれないなと思いました。
新しい出会い
がっちゃん
ヒアリングシートに、後輩とランチに行ってきたって書いてあるけど、詳しく教えてください。
コーチB
後輩の職場の先輩が「さるとび塾」っていうのをやってるんですよ。
幼稚園児向けの体操教室みたいな。
「脳の発達の関係から、どういう刺激を与えると目的とする動作ができるか?」というのを「教えない」でやろうとしているんですよ。
例えばコーンを置いて、子どもたち同士輪を繋いでジグザグに行くんですけど、どうやったら速く行けるかを子どもたちに考えてもらってやってもらう。
面白いなぁと思って、いろんな話をしているところです。
幼稚園児向けの体操教室みたいな。
「脳の発達の関係から、どういう刺激を与えると目的とする動作ができるか?」というのを「教えない」でやろうとしているんですよ。
例えばコーンを置いて、子どもたち同士輪を繋いでジグザグに行くんですけど、どうやったら速く行けるかを子どもたちに考えてもらってやってもらう。
面白いなぁと思って、いろんな話をしているところです。
がっちゃん
面白いね!その他にも2ヶ月くらい前から、いろんな繋がりができてきて動いているという話があったけど、進展は何かある?
コーチB
廃校を使って道の駅みたなことをしている方がいるんですけど、そこの体育館を活用できないか考えています。
田舎の町を活性化させるためにも、廃校を活用していければと思っています。
そして、田舎で総合型スポーツクラブみたいなものができると、どこでも出来るようになるだとうなと思っています。
まだまだ、必要なものがあるので、時間はかかりますが今からワークショップなどを行っていきながら、形にできないかなと思っているところです。
田舎の町を活性化させるためにも、廃校を活用していければと思っています。
そして、田舎で総合型スポーツクラブみたいなものができると、どこでも出来るようになるだとうなと思っています。
まだまだ、必要なものがあるので、時間はかかりますが今からワークショップなどを行っていきながら、形にできないかなと思っているところです。
がっちゃん
熊本もめーちゃん(妻)のお母さんの実家の裏に廃校があるんだよね。
正月にその学校で凧揚げしたりして遊ぶんだけど、校舎もきれいなままなんだよね。
そのまま時が止まったような感じ、荒れてるわけでも無く。調べてみようかな。
正月にその学校で凧揚げしたりして遊ぶんだけど、校舎もきれいなままなんだよね。
そのまま時が止まったような感じ、荒れてるわけでも無く。調べてみようかな。
留学生情報
コーチE
大阪からも今回アメリカの大学に進学されたと思うんですが、どのような準備をしてきたんですか?
コーチF
自分で進めて行ってましたね。熊本のレイちゃんとか、ほのかとか、レイくんとか、先輩たちに1年、2年前からは、コミュニケーションを取っていて、最終的に学校を決めるのは、レイちゃんにアメリカのコーチを紹介してもらったりして、自分で連絡してトライしてました。
コーチE
奨学金とかはどうしてるんですか?
コーチF
1年目は奨学金無しで、レッドシャツ(練習生)で行くと決めて、大学とやり取りしていたようです。それもトルネードアカデミーの先輩たちに相談して、決めていったようです。
1 年目は、英語もできないし、チームに溶け込むのも時間がかかると思ったので、選手登録せずに1年を過ごすようです。
コーチとも相談して、2年目、チームに必要と判断したら、奨学金を出すと話されたようです。
1 年目は、英語もできないし、チームに溶け込むのも時間がかかると思ったので、選手登録せずに1年を過ごすようです。
コーチとも相談して、2年目、チームに必要と判断したら、奨学金を出すと話されたようです。
地域との関わり
がっちゃん
ゴミ拾いバスケイベント、コーチEの中でどんな収穫があった?
コーチE
アカデミーの子たちも、関わっている高校の子たちも、参加してくれて、運営の協力をとてもしてくれて、僕一人だと絶対できなかったことだから、とてもありがたいなと感じました。
1年前も行ったけれど、その時よりも、アカデミーの子たちが多く関わってくれました。
あと、準備8割、本番2割だなと思いました。
1年前も行ったけれど、その時よりも、アカデミーの子たちが多く関わってくれました。
あと、準備8割、本番2割だなと思いました。
がっちゃん
良いね!バスケットからちょっと飛び出したところで関わると、また違った「想い」のシェアができるよね。
俺がやらなきゃ
がっちゃん
クラウドファンディングの準備はどう?
※現在終了
コーチE
最終調整をしているので、準備ができたら出そうと思っています。
がっちゃん
今の心境はどう?
コーチE
失敗するかもしれないという気持ちがあり、本心はできることならやりたくない。。。
がっちゃん
あははー。何がコーチEを突き動かしてるの?
コーチE
アカデミーの子どもたちが海外を見るという段階まで来ているので、大人である俺が動く番かなと思ったので、やらなきゃだめでしょって。笑
子どもたちを非難して育ててませんか?
コーチG
トルネードアカデミーの子どもたちは、同士だと思っているんだよね。
ちゃんと話してくれるんですよね。
表だけ繕って、腹の中は違うというのではなく、コミュニケーションしようとしている。
日本ではなかなかできないことかなと思っています。
ちゃんと話してくれるんですよね。
表だけ繕って、腹の中は違うというのではなく、コミュニケーションしようとしている。
日本ではなかなかできないことかなと思っています。
ある時、トルネードアカデミーの子と某会社社長と話をしていた時、社長からその子に
「コーチGの特徴ってどんな感じ?」
という質問があって、その子は
「コーチGは非難しない」
と言って、いろいろ話しているうちに、よっぽど子どもたちは日常的に非難されて育ってるんだと思ったんですよ。
僕たちがトルネードアカデミーで非難しない指導をしているのって、稀なことなんだろうなと。
コーチG
また、先日、トルネードJr.に参加していた子が、「大学の卒論でコーチGのインタビューをしたい」と連絡をくれ遠くから会いに来てくれました。
「なぜ、卒論でインタビューを?」と聞いたら、「非難されないので、そのことにについてインタビューをしたい」と。
その子のことを聞いて、よっぽど、世の中の子は「非難」されてるんだなぁと思いました。
「なぜ、卒論でインタビューを?」と聞いたら、「非難されないので、そのことにについてインタビューをしたい」と。
その子のことを聞いて、よっぽど、世の中の子は「非難」されてるんだなぁと思いました。
コーチG
非難をしないというより、一人ひとりの唯一無二をバスケットを通して見つけて伸ばすというのが、誰にとっても平等な権利なんじゃないかなと、脳科学の本などを読んで思っています。
まとめ
「FREEDOM」というテーマを元に、各地のコーチたちが、様々なことを考えてシェアしてくれています。
とても、難しいテーマであり、日々子どもたちと向かい合うことで、さらに「自由とは何か?」を考えさせられます。
民主主義の国は自由な国。しかし、まだまだ、未熟な部分も感じています。
この国の多くの人々は、日々幸せを感じているでしょう。
しかし、その幸せの裏側には、少数派の苦しみも見え隠れしています。
世界を見ると、もっと極端な不自由、不平等もあります。
より多くの人々が、幸せを感じれるように。少数派の人々が、苦しみを抱えないように。
「FREEDOM」のテーマに向き合い続けることで、見えてくるような気がしています。